<U-17女子W杯:日本2-0スペイン>◇決勝◇4日(日本時間5日)◇コスタリカ・サンホセ

 リトルなでしこがスペインを2-0で下し初の世界一に輝いた。

 準決勝で負傷の北川ひかる(JFAアカデミー福島)に代わって出場した西田明華(C大阪)が前半5分、松原志歩(C大阪)のシュートのクロスバーからのはね返りを右足でたたきこんで先制。後半に入っても立て続けにチャンスをつかみ、同33分、交代出場の児野楓香(藤枝順心)が相手GKとの1対1を冷静に決めて追加点を奪った。

 日本は今大会、23得点を奪い失点は準決勝のベネズエラ戦の1点だけ。1次リーグから6戦全勝で頂点に上り詰めた。日本サッカーの世界一は11年の女子W杯ドイツ大会のなでしこジャパン以来。

 高倉麻子監督は「緊張で震えていたが、堂々と戦ってくれた。選手全員が目標に向かって日々努力できたことが良かった。大きな宝物をもらったが、まだ終わったわけではない。レベルアップをして上を目指したい」と、笑顔でコメントした。

 大会MVPにはキャプテンの杉田妃和(藤枝順心)が選ばれた。

 なお、3位決定戦は4-4でPK戦にもつれ込み、イタリアが2-0でベネズエラを下して3位となった。