日本代表の岡田武史監督(51)が、7月下旬から来月上旬にかけての過密日程を考慮し、一部選手の「代表合宿早退」を検討していることが分かった。19日に都内の日本サッカー協会でスタッフ会議を行い、28日からの強化合宿(千葉)の打ち合わせを行った。

 岡田監督はDF中沢らオールスターに出場する選手や、プレシーズンマッチを控える浦和、横浜、東京の選手が過密日程になる点を考慮。「まだ決定ではないが、早く(所属クラブに)帰すとか、練習の強度を落とさないといけないだろう」と言った。

 これまで同監督は何度も「オーバートレーニング」への不安を指摘してきた。「協会とクラブが選手を取り合っていては駄目だ」。本音は少しでも長く選手を手元に置きたいはずだが、自ら選手のコンディション最優先の姿勢を打ち出す。それがクラブの理解を勝ち取ることにつながるはず。すべては9月6日、アウェーでのバーレーン戦に選手が好コンディションでそろい、勝利するためだ。

 また、代表候補選手は23日に発表される予定で、人数は24、25人の見込みと、初招集選手の可能性を示唆した。