スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版は5日、スペインリーグ第34節セビリア戦で3試合ぶりにスタメンから外れたレアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(24)について、「不可解かつ予想外のベンチスタート」と見出しをつけ、マタラッツォ監督の決断に疑問を呈した。

同紙は、先発出場した前節ラヨ・バリェカノ戦から十分な休息期間があり、攻撃の主軸ゲデス不在により久保が必要不可欠と思われた状況下で、マタラッツォ監督が下したセビリア戦でのこの決断を「異例」かつ、「ほとんど誰も理解できないサプライズ」と伝えた。

続けて、久保の代わりにパブロ・マリンを起用した理由について、「セビリアのオーバーラップするサイドバックを抑えるため」であり、「スペースを効果的に攻め、コンスタントに相手の背後を狙うことを目的としていた」と分析するも、「この試みは失敗に終わった」と結論づけた。

一方、後半13分に投入された久保について、「残り30分あったにもかかわらず、久保のパフォーマンスはベストの状態とは程遠いものだった。精彩を欠き、ドリブルは鈍重で、長期離脱から復帰したばかりの選手にありがちな自信のなさと、新しいシステムで居場所を見つけられていない様子が感じ取れた。スタッツでの貢献もわずかだった。後半アディショナルタイムの48分に相手DFにブロックされたシュートを1本記録しただけで、1対1の局面で決定的なプレーを1度もできなかった」とまだ本調子でないことを強調した。

しかし、「フィジカル面が影響しているのは明らかだが、それでもベンチスタートになったことには依然として大きな疑問だ。Rソシエダードが欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得への最後の望みを懸けて臨んだこの試合で、最も大きな違いを生み出せる選手の一人をスタメンから外したことは、攻撃力低下という代償をチームに払わせる結果となった」とマタラッツォ監督の決断が間違いだったことを指摘した。(高橋智行通信員)