アビスパ福岡は悔しいPK負けで今季9敗目を喫したが、この試合はFW碓井聖生(24)の衝撃的な一撃で幕を開けた。
前半11分、MF藤本一輝が力強いドリブルで相手を引き寄せて左から中央へパスを送ると、これを受けた碓井が右足を一閃(いっせん)。強烈なインパクトで放たれたシュートは、縦回転で落ちながらバーに当たり、そのままゴールに吸い込まれた。「最初はパスを出そうかなと思ったけど、前を見た時にドフリーだった。思い切り打とうと思った結果が(得点に)つながってくれた。自分の中では良いタイミングで足を振れたかなと思う」。背番号7のストライカーは自身のスーパーゴールに胸を張った。
アニメの良いイメージが生み出した先制弾だった。「試合前に『ブルーロック』を見てきた。ミドルシュートが得意な馬狼照英(ばろうしょうえい)のシーンを見て、今日の試合でやってやろうと思った。アニメだけど、やっぱり足は振らないとああいう結果にはつながらないなと感じた」。これまでにアニメを参考にして試合に臨んだことはなかったというが「エゴイストの部分では僕らの世界でも生きそうな感じがあった」と試したことが、結果につながった。
2戦連続弾で、昨季J1で記録した11試合3得点に並んだ。「今季は最初に苦しんだ分、後半で取り返さないといけない。試合に出させてもらっている責任はあるので、去年を超えて、さらにもっと自分を出していかないといけないと思っている」。カターレ富山でJ3とJ2を経験し、昨季からJ1の舞台で戦う点取り屋は、ここからの自己ベスト更新を約束した。



