「ザックジャパン」のエース、MF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が新生日本代表の初陣でゴールを決め、4年後のW杯ブラジル大会に向けて好スタートを狙う。日本代表は4日、パラグアイと国際親善試合を行う。W杯決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に惜敗した因縁の相手だ。アルベルト・ザッケローニ新監督(57)が視察するなかトップ下で先発が確実な本田は、W杯のパラグアイ戦から公式戦出場7試合無得点。負の連鎖をホームで断ち切ることができるかどうか。
本田は入念にミドルシュートを繰り返した。パラグアイ戦の会場となる日産スタジアムでの公式練習後、居残りでGK川島相手に何度も強烈なシュートを放った。「悪魔」と称される左足からの無回転、さらに切り返して右足からのシュートもチェック。20本近くを放ち、ネットを揺らしたのは1本。決定率はいつもの本田らしくなかったが、ゴールへの飢えをいつも以上に感じさせた。
先のW杯では1次リーグのカメルーン戦とデンマーク戦で、1トップ起用に応えるゴールを決めた。世界にその得点力をアピールしたが、それ以降ゴールがない。W杯のパラグアイ戦と、所属のCSKAモスクワでの公式戦6試合を合わせ、ネットを揺らす感覚から遠ざかっている。
CSKAでは望まないボランチ起用が続く。これもゴールが生まれない要因となっているが、この日も「どのポジションでも自分に求められているのは攻撃力。攻撃力を出していきたい」。得点を重ねることで欧州で成り上がっている男は、いま、だれよりゴールという結果を求めている。事実上のゴール宣言で決意をにじませた。
本田はW杯で挙げた2得点が自分をどう変えるのか、その変化に期待を寄せ、自らの内面に目を向けている。ロシアに戻ると「大舞台の2点で得た自信で、今後どう点を取っていくのかが大事になる」と強調していた。ザッケローニ新監督の印象について「イタリア人っぽいですね。何となく風ぼうが(笑い)」とはぐらかしたが、チーム内の状況より、対戦相手に集中している。周囲は4日の試合をW杯の雪辱戦とみるが、「(パラグアイと)因縁があるとは思っていない。(W杯まで)まだ4年あるとも、あと4年しかないとも考えられる。明日は大事な一戦」。日本を引っ張る男は、真っすぐ前だけを見つめていた。【八反誠】

