<練習試合:U22日本代表5-0湘南>◇8日◇神奈川・保土ケ谷サッカー場
北京五輪で五輪代表監督を務めたJ2湘南の反町康治監督(47)が、ロンドン五輪を目指すU-22(22歳以下)日本代表に、反町流「中東対策プラン」を贈った。同代表の練習試合の相手を務め、快勝した実力を直に感じ「期待できる」と太鼓判。さらに2次予選で戦うクウェートとの試合について、前回の五輪予選で中東と敵地で戦った経験から、食事などの具体的対策を提言した。
厳しい五輪ロードを勝ち抜いた指揮官の発言は、どれも示唆に富んでいた。カタール、サウジアラビアなどの中東勢と敵地での決戦を勝ち抜き、北京切符をつかんだ反町監督だ。「いまの監督、スタッフの方なら対策は大丈夫でしょう」と前置きした上で、経験談を語った。
(1)食事は温野菜で「生野菜は避けた。すべて温野菜にした」。
(2)水は朝から飲む「気温は夜でも高い。小まめに水を飲む。試合2時間前からでは遅い。朝から飲んで備える」。
(3)深夜電話に注意「夜にホテルに現地の記者から電話がかかってきた。選手にはなかったけど、心構えだけは」。
(4)現地下見「前日に会場に入れないなら、散歩でも視察をする。選手心理が変わる」。
(5)グラウンドチェック「くぎが落ちていることもあった。嫌がらせではなく、整備の問題。注意してほしい」。
アジア2次予選はクウェートとのホームアンドアウェーの一発勝負。23日の敵地での第2戦は、これまで以上に細かな対策が必要になる。現地は昼間の気温が40度以上、夜の試合でも30度以上ある。2月の中東遠征時で戦い、予選でも会場となるグラウンドは、ボコボコだった。過酷な環境だけに、より貴重な助言だ。練習試合後、同監督は「4年前に比べタレントがそろっているし、期待できる」と太鼓判も押した。
10日に予選を戦うメンバーが発表される。この日は快勝したが、関塚監督は「今日が練習試合は最後。とにかく89年生まれ以降の選手を再確認して決めたい」と気を引き締めた。過酷な予選を知る前任者の助言は、大きな後押しになる。【阿部健吾】

