<W杯アジア3次予選:ウズベキスタン1-1日本>◇C組◇6日◇タシケント・パフタコル・スタジアム

 北朝鮮戦に続いて途中出場したFW清武弘嗣(21=C大阪)が、攻撃の流れを変えた。MF阿部に代わって後半からピッチに立つと、7秒後にいきなり相手選手から激しいタックルを受けたが、右サイドで攻撃に絡み、日本への流れを呼び込んだ。

 「苦しい試合でした。ゴールに絡んで流れを変えようと思って入った。もっと決めるチャンスがあった。決めれば勝てただけに、悔しい。もう1回切り替えて、一からやり直して頑張りたい」。勝利をつかめず、試合後に笑顔はなかったが、代表3試合目とは思えぬ落ち着きのあるプレーで、アウェーでの勝ち点1にしっかりと貢献した。

 後半8分には自陣でボールを受けると、DF今野とのワンツーパスで相手をかわし、敵陣内までドリブル。同13分には右サイドから中央に送ったパスをFW香川がシュートミス。得点には結びつかなかったが、豊富な運動量と独創的な動きでウズベキスタンDF陣を翻弄(ほんろう)した。チームが同点に追いついた後もDF内田との好連係で、何度も右サイドからクロスを上げ続けた。

 U-22(22歳以下)日本代表として3月にもウズベキスタン遠征を経験。「3月に来て、ここでやっているのでピッチのことは分かっている」との言葉通り、足元の悪い荒れたピッチを気にすることなく、最後まで攻撃の手を緩めなかった。