J2磐田は千葉に勝ち、2連勝とし首位を守った。前半21分、MF松浦のパスは相手にカットされるも、ゴール前でFWジェイが相手DFを背負いながら、こぼれ球を右足で押し込んだ。今季6点と得点源のFWアダイウトンを出場停止で欠いたが、名波浩監督(42)が「シュートはワールドクラス」と絶賛した元イングランド代表が、しっかり穴を埋めた。

 守備では、右足首捻挫で前節欠場したDF伊野波が最終ラインに復帰。前半23分には、相手のCKから枠内シュートを打たれたが、ライン上でMF宮崎がクリアし、決定的な場面を防いだ。磐田の2倍に当たる16本のシュートを打たれたが、守護神GKカミンスキーの好セーブの連発もあって、2試合連続の完封勝利を引き寄せた。

 試合後、名波監督は声援に右手の拳を突き上げて応えた。「チャレンジャー精神で戦おうと話していた。カミンスキーを中心にいい守りだった」。元J1クラブ同士の対決を制し、大きな1勝を手にした。【保坂恭子】