鹿島のMF土居聖真(23)が、22日のホーム山形戦で2試合連続のゴールに挑む。

 前節仙台戦では1-2の後半35分から出場し2得点を挙げ、敗色濃厚のチームを逆転勝利に導いた。その勢いを持続し、小学6年まで過ごした故郷のクラブから初ゴールを奪って「恩返し」する覚悟だ。

 前回6月7日のアウェー山形戦では2得点を演出した。山形出身Jリーガーの凱旋(がいせん)として故郷に対するコメントを求められ、「また来年も帰ってきたいので、お願いします」と快く応じた。この発言は、ニッカンスポーツ・コムに「(残留)お願いします」と、山形にエールを送ったように報じられた。

 だが、土居の真意は違った。今季2度目の山形戦を前に、「自分は他チームのことを発言する立場ではないと思っています」とし、「残留とは一言も言っていないし、そういう意味で発言した訳ではありません。たくさんの思い出が残っている山形の地でプレーするために、また来年も帰ってきたいので『自分への応援を』お願いします、という思いで発言しました」と明かした。

 もちろん故郷への感謝はあるが、同じJ1のライバルクラブへの思いは違う。自らの活躍で5連勝へと導くつもりだ。