鹿島が第2ステージ首位から陥落した。G大阪に敗れ、石井監督の就任後7戦目で初黒星。前半29分と39分にFW宇佐美に連続得点を許し、G大阪戦3連敗。日本代表MF柴崎が出場停止の穴をカバーできず、7月21日の監督交代後の連勝が6で止まった。土はついたが、石井監督は攻めの一手を打った。2点を追う後半29分、高卒1年目のFW鈴木優磨(19)を投入。前半41分の頭での初シュートはゴール右に外れたが、45分に再び左クロスに頭から飛び込み、コースを変えてゴール右に流し込んだ。

 デビュー戦ゴールは、鹿島の日本人では04年のMF増田以来11年ぶり。昨季3冠王者相手のJ1初ゴールにも「俺の点と引き換えに勝ち点3が欲しかった。外した1本目(のシュート)もチャラになるわけじゃない」と新人離れしたコメントで猛省した。「力不足。初シュートで決められなかった俺のせいだし、まだまだ甘い」。鹿島らしくストイックな19歳が登場した。