G大阪MF遠藤保仁(35)が29日、万博練習場で鹿島とのナビスコ杯決勝(31日、埼玉)に向けて練習を行い、鹿島MF小笠原満男(36)との競演を心待ちにした。

 同じ学年の小笠原について「よき仲間でライバル。若い頃からずっとクラブでも代表でもいろんな経験をしている選手」とたたえた。

 ともに99年ワールドユース選手権ナイジェリア大会の準優勝メンバー。小野伸二、稲本潤一(ともにJ2札幌)高原直泰(J3相模原)らと「黄金世代」と呼ばれてきた。かつては小笠原と対戦する度、個人的に闘志をもえたぎらせていたが「もうそういう時期も通り過ぎました」と笑う。「チームとして勝てるかどうかが大切」とうなずいた。

 昨年は、ナビスコ杯優勝から3冠の快進撃となった。カップを掲げた遠藤主将は「上からみた光景はすごかった。毎年繰り返せればいい」。長谷川健太監督(50)も「選手はしっかりやってくれると思う」と信頼している。この日チームは試合会場で行われる30日の公式練習に向けて、埼玉入り。クラブ史上初の大会連覇を果たして、G大阪の底力を見せつける。