G大阪が、アジア制覇に向けた対策を本格化する。3日、キャンプ地の宮崎県綾町で戦術練習を実施。セットプレーを確認した。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の開幕戦(24日、韓国)で対戦する水原を想定し、今日4日には韓国の強豪FCソウルと練習試合を行う。FW宇佐美は「(韓国勢は)かなり激しくくる。球際の強さに慣れるためには大事な試合になる」と気を引き締めた。

 韓国勢とともに、ボールも難敵だ。今季、ACLで採用されるナイキ社製のボールは、縫い目が多く空気抵抗を受けやすい。Jリーグで使う凹凸の少ないアディダス社製とは全く異なる。MF遠藤は「縫い目が多いので飛ばない。慣れないといけない」。宇佐美も「やりにくいです」と対応に時間を要しているようだ。

 今季は国内の主要タイトル3冠に加え、ACL制覇が目標になる。チーム内競争も昨年以上に激化。特にトップ下は長谷川監督からの信頼が厚いMF倉田に、新加入のFWアデミウソンとMF藤本がサバイバルを繰り広げる。宇佐美と遠藤まで加えれば、主力5選手が1枠を争う展開だ。倉田は「2チーム分以上の戦力がいる。今年は(定位置争いも)かなり激しい」と明かすほどだ。

 まだ始動直後のキャンプ中とはいえ、長谷川監督は「練習試合でも勝負にこだわらないと得るものはない」と猛烈ゲキ。たくましさを増して、アジアの頂点へ登りつめる。【益子浩一】