J2C大阪が四国リーグのアルヴェリオ高松(香川)に完勝した。

 FW杉本健勇(23)が5得点を挙げる大活躍。2-0の前半45分、華麗なフェイントでDFをかわし、迷わず右足を振り抜いた。シュートはゴール右に突き刺さり、1点目。後半には6分、19分、29分、31分と、次々にネットを揺らした。

 「ごっつぁんゴールばっかりでしたけどね。チームメートに感謝したい。(1試合で)5点はユース時代にも公式戦ではないかな。僕たちは天皇杯のタイトルを取りに行っている。(優勝すれば)アジア(ACL)に行けるので、テッペンを取りに行きたい」

 昨年は1回戦でJFLのFC大阪に敗れ、早々と姿を消した。杉本は「みんな去年のことは言っていた。教訓にしないといけない、と。カテゴリーが下の相手だと(試合に)フワっと入ってしまうところがある。チャレンジャーの気持ちでやっていた」。

 大熊清監督(52)も「勝ちにこだわってやるのが大事。1つのプレーにこだわることが今のセレッソにも将来のセレッソにも必要」。直近のJ2リーグ金沢戦から入れ替えた先発は4人。そのうちの2人は代表で不在のGKキムとMF山口の代わりだった。ほぼベストメンバーで臨み、きっちりと勝利をつかんだ。

 それでもFW玉田圭司(36)は「いいイメージを持ちすぎてはいけない。自信はつくけど、つけすぎないようにしたい」。この1勝を糧にして、J1昇格へ突き進む。