首位の日テレが2年連続14度目の優勝に大手を懸けた。

 FW田中美南(22)が2試合連続となる4得点を挙げ、6-0で新潟に完勝した。2位長野が伊賀に勝ったため、優勝はお預けになったが、次節の仙台戦に勝利すれば、長野の結果にかかわらず連覇となる。

 若きエースが、圧巻の得点力で連覇をたぐり寄せた。2-0の後半17分、自陣センターサークル付近でMF長谷川にパスを送ると、ペナルティーエリアまで激走。浮き球のスルーパスに相手DFに体を寄せられながらも、倒れ込みながら右足で合わせてダメ押しの3点目。「決めきるところで点を取れた。4得点は自信になりました」と話した。

 これで今季17得点。得点ランキングでFW横山(長野)を抜き、首位に浮上した。「(得点ランクは)意識していた。チームのためにも取りたい」。開幕前から「得点王」を目標に掲げ、村越雄太トレーナーに個別のメニューをもらい、体幹とバランスの強化に努めてきた。成果は着実に出てきている。

 「残り3試合全勝を目指したい」。優勝は目の前だが、浮かれた様子は全くなかった。