磐田GK川口能活(33)の怒号がピッチに鳴り響いた。11日、磐田市内での練習で行われた紅白戦で「なにやってんだ!しっかりマークしろ!厳しく、厳しく!」と、声が裏返るほど厳しく叫んだ。7日の開幕戦では、J2から昇格した山形にホームで6失点を喫し惨敗した。翌日、GK吉原慎也(30)と話し合い「ベテラン陣がもっと厳しく行こう」と意思統一。最後方のGK陣から終始大きな声で指示が出された。

 そのピリピリムードに感化されてか、練習後はあらゆる選手が話し合いを行った。川口は14歳年下のMF山本康裕に駆け寄り、お互い身ぶり手ぶりで、守備での動き方を中心に確認。川口は「一方的にこっちが言うのではなく、彼なりの意見も聞いた。いい部分、悪い部分を言ってあげて、シュンとなるようであれば相手に勝てない。これからも言い続けていく」と、守護神はチームを変えるために、悪者役も買って出るつもりだ。