J2の京都は18日、FW久保裕也(19)がスイスの名門ヤングボーイズに完全移籍することを正式発表した。

 移籍は7月1日付で、今月29日のアウェー栃木戦がラストゲームになる。

 京都の下部組織出身の久保は、将来性豊かなFWで、昨年にザックジャパンに招集された経緯がある。

 久保は京都の公式ホームページに、以下のコメントを掲載した。

 「このたび、スイスのヤングボーイズに移籍することになりました。チームは今、J1昇格に向け正念場を迎えようとしています。本来であれば昨年のリーグ戦で結果を出して、チームがJ1に昇格していることが一番重要なことだったと思いますが、昨年は自分自身も思う様なプレーが出来ず、ふがいない結果しか出せませんでした。またチームのJ1昇格という目標も達成することが出来ず、皆さまの期待を裏切るシーズンとなってしまいました。

 今年のリーグ戦においても、ここまで精いっぱいプレーしてきたつもりですが、まだまだ十分ではないと思います。その事を考えたうえで、このタイミングで移籍することに対し、自分でも相当悩みました。

 自分自身、スカラーアスリートプロジェクトの選手の一人として、京都のアカデミーで3年間育てていただき、クラブ、そしていつも応援して下さるサポーターの皆さまのことを思うと、簡単に決断することは出来ませんでした。ただ『欧州で自分の力を試してみたい』という子どもの頃からの自分の夢を実現するチャンスは、そう簡単にはめぐってこないものだと思いますし、そう考えた時、やはり移籍を決断するしかないという結論に至りました。

 サポーターの皆さまにはどんなときでも温かいご声援をいただき、本当に感謝しています。また高校の3年間でお世話になったアカデミーの指導者、その他クラブスタッフの皆さま、さらに立命館宇治高等学校の先生方に対しましても感謝の気持ちで一杯です。そんなサポーターの皆さまやお世話になった方々に恩返しするためにも、欧州で自分のもてる精いっぱいの力を発揮し、努力を続けたいと考えています。

 最後に2年半、ご指導いただいた大木監督とコーチングスタッフ、そしてチームの全選手に対し心より感謝の気持ちを伝えたいと思います。また今後もスカラーアスリートプロジェクトで育った選手の一人として、その名に恥じぬプレーヤーであり続けたいと思います。そして京都のJ1昇格を心より願うとともに、いつまでも京都のことを応援し続けています。

 お世話になった全ての皆さま、本当にありがとうございました」。

 今季はここまで14試合に出場し、7得点を記録している。