<J1:鹿島1-1浦和>◇第30節◇26日◇カシマ

 勝ち点7差の首位浦和と4位鹿島の上位対決は、下位の鹿島にとって痛い引き分けとなった。

 日本代表アギーレ監督が視察する前で、浦和が最初のビッグチャンスを得た。前半4分、縦パスに合わせてペナルティーエリアに走り込んだFW興梠が、相手DF山本に倒されてPKを獲得。同6分に今季初先発のMFマルシオ・リシャルデスが右足で真ん中に蹴ったが、鹿島GK曽ケ端の足に当たってセーブされた。

 前半は慎重な試合運びとなったが、終盤に鹿島が攻勢を強める。33分、MF柴崎のパスを受けたMF土居が中に切り込んで右足シュート。これはGK西川に横っ跳びでセーブされた。35分にはMF小笠原のスルーパスでFW赤崎が抜け出したが、再び西川の速い寄せで打てなかった。

 そして39分、鹿島が均衡を破る。右サイドからの横パスを中央の土居がスルー。これを受けたMFカイオが、ボールを持ってすぐ右足でシュート。DFの間を射抜く形でGK西川の死角となり、ゴール右隅に突き刺さった。鹿島1点リードで前半を折り返した。

 追う浦和は後半10分、MF関根に代えてMF関口を投入した。すると、その関口を起点に浦和が追いつく。18分、関口が中央に送ったパスからMF阿部がシュート。GKがはじいたところに途中出場のFW李が詰めて押し込んだ。

 その後、浦和はMF青木のミドルシュート、鹿島はMF豊川のダイレクトボレーでゴールに迫ったが、割れなかった。ロスタイム5分でもスコアは動かず。1-1で試合終了し、浦和が鹿島との差はキープした。