コンサドーレ札幌が4失点大敗の開幕戦を受け、守備陣をてこ入れする。12日の実戦練習、主力組のセンターバックには吉弘充志(22)が入った。鹿島戦でセンターバックを務めた坪内が右サイドに回り、鄭が外れた。三浦監督は「力の差のない状態で20人くらいがやっているから」とメンバーが決まり切らない状況での措置と強調したが、立て直しへの策と考えているのは確かだ。

 横浜はFWに大島、DFにも中沢ら高さのある選手が多い。制空されては勝機は見いだせない。三浦監督は「J2では高さがあると言われていたが、今は立場が逆転している」と言う。今後の戦いを見据えた意味からも、鹿島戦でハイボールの処理に弱さをみせた選手を代えるのは必然。チームのDFで2番目の182センチコンビを中央に置き、悪い流れを断ち切りにいく。

 移籍後初先発がみえてきた吉弘は「ラインをコンパクトにして、相手を自由にさせなければ失点は防げる」と意気込みを口にする。入れ替えが個々の危機感と奮起につながれば、開幕戦のふがいない内容が一変しても不思議はない。