大黒柱の代役にマルチなMFの出場が濃厚になった。コンサドーレ札幌は次節13日、アウェーで千葉と対戦する。MFクライトンを出場停止で欠くなか、ボランチにMF西大伍(20)の起用が濃厚になった。10日、札幌・宮の沢で行われた練習でレギュラー組に入り、セットプレーなどのメニューで汗を流した。プロ入り後、初めてボランチを務めることになるが「出場することになったら自分の持ち味の攻撃的なプレーをしたい」と前向きだ。

 三浦監督は当初、クライトンの代役にボランチ経験があるMFディビッドソン、鄭を候補に挙げ、8、9日のミニゲームで試したが、見送った。ボランチというより攻撃的なフリーマンとして試合をつくるクライトンの穴を埋めるのは、西の豊富な運動量と判断したようだ。

 対戦する千葉について、三浦監督は「お互い守り主体なゲームになる」とゴール前に深く引いて守る相手DFラインを警戒する。西は今季、本職のサイドハーフ以外にFWとして公式戦4試合に出場。攻撃力を買われた格好の西は「いろいろなポジションをやることは勉強になる。運動量で負けないようにして、とにかく勝ちたい」と話した。大黒柱不在、負ければ最下位という危機を若い力で乗り切る。【上野耕太郎】