コンサドーレ札幌が来季新加入選手として沖縄大FW上原慎也(22)の獲得に乗り出していることが27日、分かった。上原はこの日から30日まで練習生として参加。強化部は「(27日の練習試合の動きは)思った通りだった。(獲得を)検討している。荒削りな部分もあるがスピードがある」と、将来性を買っている。実際のプレーを見て、正式オファーへ最後の判断材料にする。

 上原は186センチ、72キロの大型FW。競り合いの能力はもちろん、50メートル5秒7のスピードも武器だ。サイドハーフもこなす器用さも併せ持つ。8月の天皇杯県予選準決勝ではFC琉球から4得点。正式オファーこそなかったが、千葉、横浜の練習にも参加した。上原は「試合に出られるところに行きたい。(オファーがあれば)前向きに考えたい」と、札幌入りへ障害はない。

 チームはJ2降格が決まったこともあり、来季の新加入選手獲得は苦戦している。すでに攻撃的な位置の2選手にオファーを出しているが、他クラブと競合しており難航。高卒新人獲得は現時点で予定していない。上原が来季新加入の第1号になる可能性はある。