【グアム26日=永野高輔】札幌離脱者続出もプラン通り-。グアム合宿6日目に入り、若手有望株のMF藤田、西、FW宮沢の3人がケガのため終日別メニュー調整となった。午後練習からリタイアのMF砂川を含め一気に4人が離脱したが、石崎信弘監督(50)は肉体改造計画の“想定内”であることを強調した。

 右ひざにケガを抱える砂川を除く3選手が21歳以下。21歳藤田が25日から腰の違和感、20歳宮沢はこの日朝の段階で右もも裏に張り、21歳西が午前のランニング中に左足付け根を痛め離脱した。若手が真っ先に音を上げる異常事態にも指揮官は「予定通り。6日で疲れが出るとみとった」と平然と答えた。

 過去2シーズン、札幌はフィジカルコーチ不在だった。石崎新体制の今季はフィジカル強化を徹底。より計画的でハードなメニューが課されている。石栗フィジカルコーチは「慣れない動きもある。熱心にトライしてるからこそ若い選手には負担がかかる」と分析。若手にたまった疲労は、裏返せば肉体改造がスムーズに進んでいるという証拠でもある。

 離脱者続出を見越したかのように、27日は午前練習だけの半日オフとなった。石崎流「鬼プラン」は、すべて計算通りのしごきとなる。