<J2:C大阪0-0甲府>◇第6節◇5日◇長居

 疑惑判定よりも、決め切れない自分たちの責任だ!

 C大阪がシュート21本を放ちながら無得点に終わり、開幕6連勝を逃した。ホームの甲府戦は0-0の引き分け。前半35分に日本代表MF香川真司(20)がペナルティーエリア内で相手DFに足をかけられ転倒したが、PKを得られない微妙な判定もあった。それでもJ1で戦える力をつけることを目指すチームは審判を責めず、自分たちの決定力不足を嘆いた。

 審判に容赦なく浴びせられるブーイングが、C大阪の選手に向けられているように聞こえた。後半15分の香川のシュートはバー直撃。同33分の乾の左足シュートも右にそれた。その後も同36、37分と決定的な場面を作りながら得点は遠い。香川&乾のコンビだけで9本、全体で21本のシュートを放ちながら1点も奪えないむなしさが残った。

 前半35分には不可解な判定もあった。香川がペナルティーエリア内で甲府DFダニエルに足をかけられ転倒したが、PKは得られなかった。村上主審は3月22日の京都-G大阪でも微妙な判定で京都側にPKを与えている。香川は「そうだったのか…。甲府の選手ですらも『あれはPK』って言ってました」と苦笑い。それでも「決めなかった攻撃陣の責任。申し訳ない」と自分を責めた。

 志が高いからこそ、審判だけを責めることはない。レビークルピ監督も「問題は2つ。1つはフィニッシュ(決定力)。2つ目は審判の安定感」とまず決定力不足を嘆いた。乾も「内容は今季一番。でも、外しすぎました」と反省した。開幕6連勝は逃したが、首位はキープ。桜はまだ五分咲きか…。J1復帰はもちろん、J1で戦える力をつけるため、さらに高みを目指していく。