<J1:新潟1-0大宮>◇第7節◇25日◇埼玉ス

 J1得点王抜きで、新潟が大宮に競り勝った。今季新加入し6得点と好調のFWペドロ・ジュニオール(22)を契約の都合で起用できず、攻撃の形をつくれなかったが、後半ロスタイムにMFマルシオ・リシャルデスが、ショートCKで相手守備陣を崩し、自ら右足で蹴り込む技あり弾で、土壇場で試合を決めた。

 FW大島、矢野、ジュニオールの3人が織りなす、新生新潟のダイナミックな攻めは影を潜めた。ジュニオール獲得の際、レンタル元の大宮との間で対戦時に起用しないという契約を結んでおり、3月25日のナビスコ杯でも1-2で負けていた。矢野は「相手の裏をなかなか突けなかった」と、得点王不在の影響を認めた。

 それでも昨季2勝しかできなかったアウェーで早くも2勝目を挙げ、4日の横浜戦以来2度目のロスタイム勝ち。MF本間は「去年はなかった、最後まであきらめない気持ちがある」と胸を張った。【村上幸将】