<J1:川崎F2-0大分>◇第14節◇20日◇等々力

 川崎Fが代表帰りのMF中村憲剛(28)、FW鄭大世(25)ら主力5人を欠きながら大分に2-0で勝ち、リーグ戦の連勝を4に伸ばした。中村の代役として今季初出場のMF養父(やぶ)雄仁(25)が、前半26分に約30メートルのスルーパスを通し、FWレナチーニョの先制弾をアシストした。昨年5月31日のナビスコ杯札幌戦以来の出場だった。鋭いパスで攻撃を組み立て、中村の後継者ともいわれたが、プレーに波がありポジション争いに負け続けた。今年を勝負の年と位置づけ、悔しさを練習にぶつけ、ようやくチャンスをつかんだ。まさに映画「ルーキーズ」の選手たちのようにはい上がり、復活した養父は「出られず苦しかったけど、一生懸命やってきて良かった」と喜びをかみしめた。