大分の日本代表GK西川周作(23)の広島移籍が26日、決定的となった。早ければ年内にも正式決定する。来季J2の大分は深刻な経営難に陥り、ユースからの生え抜きの西川も契約を1年残しながら、退団が有力視され、大分のほかに京都など複数クラブが獲得に動いていた。

 西川は足もとの技術も高く、GKからボールをつなぐ広島のスタイルに最適。広島は今季4位と躍進したがGKに負傷者が多く、G大阪が天皇杯で優勝した場合にアジア・チャンピオンズリーグ出場権も得るため、GK補強が急務だった。

 西川は06年9月、オシム前日本代表監督時代にA代表に初招集された。昨年の北京五輪では、レギュラーGKとして全3試合すべてで日本のゴールマウスを守った。今年10月8日のアジア杯最終予選・香港戦ではA代表デビューも果たし、来月6日の同イエメン戦メンバーにも選ばれている。