J1磐田の鹿児島キャンプ2日目となった10日、来季の即戦力候補が練習にやってきた。昨年からクラブが獲得に乗り出している明大MF山田大記(3年)とともに、同じ明大のMF小林裕紀(3年)が初参加。紅白戦でサブ組のボランチとして出場した小林は、落ち着いたボールさばきや、両足からミドルシュートなどを披露して積極的にプレー。「大学とは違って球際が強い。緊張しました」と謙虚に話した。

 各世代の代表歴はないが、先月優勝した全日本大学選手権でMVPにも輝くなど、隠れた逸材の1人。ユース年代まで在籍した東京Vでは、セリエA・カターニャの日本代表FW森本貴幸(21)と同期。柳下監督も「丁寧にパスを出していたね」と好評価した。尾畑強化部長も「ボールを持ったとき落ち着いている。まだ体は細いけど、成長が楽しみ」と、山田同様に即戦力として大きく評価。今後、本格的に獲得を目指す構えだ。【栗田成芳】