エースキラーの出番だ。J1仙台MF田村直也(25)が、20日のアウェー京都戦(西京極)でMFディエゴ(25)を徹底マークする。負傷欠場するMF千葉に代わって、ボランチでの先発出場が濃厚。過去の直接対決8戦で5発を浴びた天敵対策として抜てきされ「フェアに削りたい」と闘志メラメラ。昨年の天皇杯で、日本代表MF中村憲(川崎F)をも封じた激しいマンマークを再現する。

 かみついたら離さない。ベガルタの狂犬が、J1屈指の点取り屋を封じるキーマンに指名された。MF千葉が13日の大宮戦で左臀部(でんぶ)を打撲し右の股(こ)関節痛も併発。代わって、この日の紅白戦で主力組に入ったのが田村だ。手倉森監督は「京都戦に(千葉)直樹は間に合わない」と明かした上で「田村は昨年の天皇杯で仕事をしてくれた。また攻撃の芽を摘んでほしい」と期待した。

 昨年12月の天皇杯準々決勝・川崎F戦で、中大の先輩でもあるMF中村を徹底マークした田村。しつこく食い下がって相手の起点をつぶし、2-1の勝利に貢献。その再現を求められた田村は不敵に、こう話した。

 田村

 フェアに、削りたい。うまくいかないとディエゴはイライラする。その原因にオレがなればいい。ディエゴだけじゃなく、その後ろのボランチまで欲張って止めてやりますよ。

 言葉通り、ディエゴつぶしが勝利には不可欠だ。昨季まで4年間でJ通算54得点を挙げた助っ人で、仙台は06、07年に対戦。8試合で5点を奪われ、1勝2分け5敗と“お得意さま”にされた。だが、田村は「激しくケアしてシュートを打たせない。京都時代に同僚だった(MF斉藤)大介さんから特徴も聞いている」とデータを覆すつもりだ。

 個人的な借りも返す。本職のボランチで先発出場するのは07年6月16日以来。くしくも同じ京都戦で結果は1-5の大敗。田村は前半終了時点で下げられた。「評価を下げた悔しさは忘れていない。繰り返すわけにはいかない」。4年越しのリベンジを果たす瞬間が巡って来た。【木下淳】