最近2試合で計7得点の大勝で勢いに乗る横浜が、木村和司監督(51)が好んで使う言葉「ちゃぶる」のグッズ化を検討していることが24日、分かった。「ちゃぶる」の自筆ロゴ入りTシャツや扇子などの製作準備を進めている。同監督の関連グッズとして「わしが何とかしちゃる」のメッセージ入りTシャツや「和」のロゴ入りTシャツが商品化され飛ぶように売れている。Jリーグ日本人監督のグッズが次々と誕生するのは異例の事態だ。

 独特の語感が印象的な「ちゃぶる」とは「遊ぶ」「おちょくる」「ほんろうする」などの意味。同監督は練習や試合で選手の士気を高めようと「もっと(相手を)ちゃぶれ!」などの言い回しで頻繁に口にしている。マスコミを通じて広く紹介され、横浜の好調さを象徴する言葉としてじわじわと人気を集めている。

 同監督は「語源は不明。現役だった日産時代に選手みんなで使っていた」という。日本リーグで圧倒的な強さを誇り、相手を見下ろす常勝軍団だったからこそ使うことができた言葉だった。同監督とともに日産黄金期を築いた水沼貴史氏(49)も「強さが生んだ独特の言葉でしょう」という。

 同監督にとって名門復活は悲願。勝者のメンタリティーを選手に植え付けようと就任以来、意識して使ってきたが、その思惑を超えて予想外の広がりを見せようとしている。