新1トップでピンチを切り抜ける。コンサドーレ札幌は3日、札幌・宮の沢で戦術練習を行った。7日の次節北九州戦はキリノが負傷欠場、近藤祐介(ともに25)が出場停止と主力FW2人が離脱する。石崎監督は今季初めてFW内村圭宏(25)の1トップをテスト。DF裏への飛び出しとドリブル突破が武器の背番号13の速さを生かし、3試合ぶりの勝利を狙う。

 昨季J2・18得点の嗅覚(きゅうかく)を最前列に据える。今季開幕鳥栖戦は近藤と2トップを組み先発した内村だが、1トップに固定された後での先発となれば初めて。サイドハーフでの出場が主だったが「やっぱりFWに入ると景色がいい。どんどん裏に飛び出して得点したい」。練習後は北九州戦会場の厚別公園競技場で販売される増毛町のサクランボを一度に3個ほおばり、勝ち点3とハットトリックのダブル奪取を約束した。

 24日が誕生日。バースデー月は昨季6戦3発と相性は悪くはない。石崎監督も「内村は前(FW)に入ると、守備にかかる負担が減って攻撃に集中できている」と評価。7月25日の横浜FC戦は石川退場の影響を受け“プレー時間59秒”でボールに触れずに交代した。同30日岡山戦は強烈なミドルシュートを放つも公式記録に反映されず“ゼロ本”敗戦。空回りが続いた7月のうっぷんを8月で取り返す。【永野高輔】