首位名古屋の日本代表DF田中マルクス闘莉王(29)が4位C大阪(30日、豊田ス)、2位鹿島(11月7日、カシマ)と続く2連戦を欠場することが25日、決定的となった。23日神戸戦(ホムスタ)で右太もも裏を痛め、この日、愛知・豊田市内の病院で精密検査を受け、同部分の肉離れで全治2週間と診断された。初Vへ快走する名古屋に暗雲がたれ込めた。

 闘莉王は右足を引きずりながら、診断について口にした。「(復帰まで)2~3週間かな。自分の感じとしては(筋肉が)切れていると思う」。MRI(磁気共鳴画像装置)検査の結果、診断は肉離れで全治2週間。自ら言及した筋繊維の断裂までは認められなかった模様だが、しばらくは経過観察が必要となった。

 23日神戸戦、2-1とリードしていた終盤に激しいプレーで右足をおさえて倒れた。すでに交代枠がなく、ロスタイムを含む約10分プレー。競り勝ったが、勝ち点3の代償は大きかった。闘莉王にとって、右太もも裏は古傷。「オレにできるのは応援だけ」と仲間にすべてを託した。同じく神戸戦で左太もも裏を痛め負傷退場したMF金崎も、この日の検査で肉離れで全治3週間という診断が下った。鹿島との勝ち点差は8あるが、名古屋に急ブレーキがかかる可能性が出てきた。【八反誠】