<J1:名古屋2-1大宮>◇第30節◇14日◇瑞穂陸
首位名古屋が悲願のリーグ制覇に王手をかけた。日本代表DF田中マルクス闘莉王(29)ら主力を欠いたが大宮を2-1でねじ伏せた。3位以内を確定させ、次節20日湘南戦(平塚)に勝ち、2位鹿島が神戸戦(ホムスタ)で引き分け以下なら、リーグ創設18年目の初優勝が決まる。
全員で戦っていた。後半ロスタイム。欠場した闘莉王、FWケネディはたまらず、ピッチ脇まで下りた。闘莉王が胸の前で十字を切って神に祈った瞬間、終了のホイッスル。王手だ!
名古屋が次節にも優勝にまで、たどり着いた。
ケガで闘莉王、金崎が、出場停止でケネディを欠いた。リーグでは今季初めて代表トリオ不在の緊急事態。前節は2位鹿島に惜敗。勝ち点差を詰められた。下位大宮に取りこぼしは許されない。試合前のミーティングから、指揮官も戦っていた。
ストイコビッチ監督
今日勝たなければ、いつ勝つんだ!
ミスは絶対に許さない。
選手に強い口調で、戦う姿勢を求めた。主将のGK楢崎は「監督の今日にかける姿勢はすごかった。それに選手も引っ張られた」。セットプレーからの2点は、鹿島戦後に入念に確認してきた形。同監督は「増川の2点目はまさに、トレーニングでやってきた通り。コピーと言ってもいいだろう」と自画自賛した。
闘莉王不在は、相棒のDF増川がカバーした。レギュラーでは最も安い年俸1800万円(推定)だが身長191センチの高さと堅守で闘莉王も認める、代表クラスの実力者。「トゥ(闘莉王)からも『いつ点取るんだ?』ってずっと言われていた。勝って前に進めるのは大きい」。湘南戦で復帰の可能性もある闘莉王も開口一番「ナイス増川!
デカいね今日の勝ちは」。
今季リーグ戦では連敗なし。リーグが現行の18チームによる1シーズン制になった05年以降、優勝はすべて12月の最終節(34節)で決まっており、史上最速Vも目前だ。20日は中日のセ・リーグVパレードや大相撲の白鵬が双葉山の69連勝に並ぶ可能性もある。悲願Vで、グランパスの日にしてみせる。【八反誠】



