なでしこリーグの日テレが、化粧品や健康食品などを製造販売する「SONOKO」とユニホームスポンサー契約を交わすことが27日、分かった。ユニホームのパンツ部分にオレンジ色のロゴマークが入る。10月2日のAS狭山戦(大和スポーツセンター競技場)でお披露目となる。

 同社は00年に亡くなった美容・料理研究家の鈴木その子さん(享年68)が創業。今は主にダイエット食品や美容用品などの開発・販売に力を入れている。太陽の下でボールを追い掛けるなでしこたちにとって紫外線は最大の敵。なでしこジャパンの一員でもある、DF岩清水梓(24)が「女子サッカーは日焼けが日常茶飯事で、お肌のケアに興味がある選手が多い」と訴えたこともあり、10社以上の競合の中から「SONOKO」がスポンサーに決まった。

 「元気に、輝く女性を応援する」という企業理念を掲げる同社は、選手への商品提供や、食事による健康面でのサポートを目指したセミナーの実施も予定。創業30年以上という長年の研究で培った知見、技術でビューティーアップを手助けする。数百万円での単年契約となるが、来季以降の契約も前向きに検討しており、長期的な「美」のサポートも実現しそうだ。

 日テレのチーム名「ベレーザ」は、ポルトガル語で「美人」を意味する。多数の代表選手を輩出する名門クラブの選手が美容を極めることで、なでしこジャパンにも「美」が浸透していきそうだ。【由本裕貴】

 ◆SONOKO

 74年に故鈴木その子さんが東京・銀座にトキノという日本料理レストランをオープン。その後、健康・ダイエット食品やサプリメント、化粧品の製造販売やカフェ事業を展開。01年に社名をソノコに変更、07年から現名。ブランドメッセージは「美しく健康に生きるための、すべて」。09年には女優浅野温子が美容プロジェクトの執行役員を務めた。野辺一也社長。

 ◆日テレ・ベレーザ

 81年に読売サッカークラブ女子ベレーザとして創部。読売西友ベレーザ、読売ベレーザ、NTVベレーザを経て、00年から現名称となる。J2東京Vが運営し、リーグ優勝は国内最多の12回。主な選手は日本代表のDF岩清水やFW永里亜、FW岩渕。OGには同代表MF沢やFW大野、MF宮間らがいる。下部組織メニーナもユース代表に多くの選手を輩出する。野田朱美監督(41)。本拠地は稲城中央公園総合グラウンド。