無敗記録を止める準備は整った。なでしこリーグの仙台レディースは今日27日、ホームで4季にわたってリーグ戦42試合無敗を続けるINAC神戸に挑む。昨季から対戦を熱望していた女王との大一番を前に、千葉泰伸監督(42)は「絶対に引かないですよ。DFラインは下げないで戦う」と宣言。さらに「INACは去年ほどうまくいっていない。チャンスは必ずある」と手応えも十分だ。

 指揮官の描いた青写真通りに決戦の日を迎えた。開幕前から「5試合負けずにINACとやる」と話していたとおり、3勝2分けの3位。昇格1年目で力関係が微妙な相手にも勝ち点を落とさなかった。今度は「誰が見ても強い相手。失うものは何もない」とチーム創設から初めて挑戦者の立場で試合に臨む。下小鶴主将や鮫島が不在でも「うちには誰が主力という選手はいないと言ってある」。圧倒的な個の力を全員で封じ、歴史の1ページを刻む。【鹿野雄太】