心を1つに-。山形イレブンが29日、練習終了後に手をつないで円陣を組み、一致団結してホーム磐田戦(10月1日)に臨むことを誓った。この日は紅白戦など、実戦に近いメニューで調整。だが累積警告で出場停止のFW山崎ら、5人が前節C大阪戦のスタメンから外れたことで、代わって出た選手たちの「やる気」が空回りした。小林伸二監督(51)は「一生懸命なんは、分かる。でも失敗してボールを失ったら、追い掛けんといけんやろ。プライドがあるなら。それができてなかった」と練習後、とっさに行った“儀式”について説明した。

 円陣では、両隣の選手と手をつないで目をつむり、順番に横にいる人の名前を呼んでいった。「今まで(指導者として)やったことはない。けど、アメリカW杯の時に、ブラジルが予選から手をつないで入場して、そんで優勝して有名になったやろ」とセレソン流で絆をつないだ。残り7試合。1つの負けでも致命傷になりかねない。「でもガチガチやと何もできん。J1にまぐれはないんやから」。一丸となって窮地から抜け出すしかない。【湯浅知彦】