山村よ、覚悟しておけ!

 仙台FW武藤雄樹(23)が鹿島との開幕戦で、流通経大の後輩DF山村和也(22)にプロの洗礼を浴びせるべく闘志を燃やした。2年目はキャンプから順調にアピールを重ね、3月10日はスタメン出場の可能性も十分。U-23日本代表の主将にして名門鹿島で開幕スタメンすらうかがう黄金ルーキー山村に、直系の先輩がプロの厳しさをたたき込む。

 かわいい後輩にも容赦はしない。大学4年時には主将を務めた武藤と、1学年下で早くから頭角を現していた山村。「仲は良かったですよ。みんな寮生活でずっと一緒だし、上下関係もそんなに厳しくなかったんで。試合でもあいつからの1本のパスで、自分が裏に抜けたりとかもあった」と当時を振り返る。お互い開幕スタメンもあり得るだけに、初めて公式戦のピッチで相まみえる可能性が高まってきた。

 知名度で後輩が上だと自覚している。山村は大学時代にA代表を経験し、今はロンドン五輪を目指すU-23の主将。1月には女優の三村恭代(26)と結婚を発表し、鹿島史上初めて新人で1ケタ背番号を与えられるなど連日メディアに取り上げられている。これには「昔から落ち着いていて貫禄もあったけど、今はスターみたいな感じですよね」と苦笑するしかない。それでも意地がある。「チームが勝つことが一番」としつつ「山村とやるとなったら、簡単には負けられない」と本音を漏らした。

 新人だった昨年とは、比べものにならない手応えがある。キャンプの実戦で着実に得点を重ね、目に見える結果を残してきた。「去年の開幕はほぼ出ないのが濃厚で、自分でも遠いな、と。でも今は自分でも(開幕に)出番があるんじゃないか、もしかしたらスタメンもと思っている。ゴールを決めている自信があるのも違いです」と力強い。一足先にシビアな環境でもまれてたくましくなった先輩が、後輩に成長を見せつける。【亀山泰宏】