<J1:仙台2-2磐田>◇第5節◇7日◇ユアスタ
あと、ワンプレーだった。勝ちきることの難しさを痛感させられた。1点リードで迎えた後半ロスタイム5分、ゴール前にロングボールを放り込まれると、仙台FWウイルソンに押し込まれて同点。試合再開のキックオフと同時に終了の笛がなった。勝てば、8年ぶりの首位。しかし、最後の最後でロスタイム「5分」が重くのしかかった。磐田森下仁志監督(39)は「相手の選手がうまかった。これもサッカー」と冷静に振り返った。
悔しいドローだが、決して悲観する内容ではない。後半13分、MF山田の個人技で左サイドを崩すと、クロスをMF菅沼実が押し込み先制。堅守の相手を完全に崩した。同点とされた同34分には高い位置でのボール奪取からMF山本康が左足で勝ち越し点。思うような攻撃の形ができなかった前半から一転し、後半は積極的に攻めて2ゴール。移籍後、リーグ初得点がクラブ通算1100点目となった菅沼実は「クロスの場面は何回かあったし、どんどんゴール前にいこうと思った。最後のシーンも完全に崩されたわけではない」。
敵地で最低限の勝ち点を積み上げ、今季公式戦7戦負けなしとした。森下監督は「すばらしいゲームだった。今日の試合で学ぶことはあった」と力強かった。次節は宿敵清水との静岡ダービー。この日、好セーブを連発したGK八田は「これが今の実力だと思って、また明日からしっかり練習したい」。たくましさを増した守護神の言葉通り、選手はすでに次の戦いを見据えている。【神谷亮磨】



