名古屋対策はもうバッチリ!?

 仙台手倉森誠監督(44)が、あの手この手で勝利をもぎ取る。19日のホーム名古屋戦に向け、前日15日は敵地まで出向いてアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)名古屋-セントラルコースト戦をチェック。試合後には名古屋名物を次々に平らげ、16日は仙台レディースの練習を初視察した。無敗の妹分からパワーももらって、週末の一戦に臨む。

 試合はチェックしたし、手羽先もみそカツも食べた。運だってもらってきた。手倉森監督が5月初の勝ち点3獲得へ、盤石の準備を進めている。前日に名古屋でACLを観戦し、この日の午前中に帰仙。午後から練習というハードスケジュールだったが、すべては勝つためだ。

 (1)“ヘリコプター”をピシャリ

 名古屋の要注意人物といえば、194センチの長身FWケネディ。腰に不安を抱えているが、手倉森監督も「厄介でしょ。あの高さはヘリコプターが入ってくるみたいなもんだから。足元の技術もある」と警戒度はMAX。対処法としてはDF闘莉王、MF藤本といったパスの供給源へのプレスをかけられるか。特に藤本は試合を生で見た指揮官が状態の良さを確認しており、今後も対策を練る。

 (2)名古屋名物をペロリ

 秘策はまだある。試合後も「手羽先、みそカツ、きしめん、全部食ってきたよ。名古屋を食う前にね」と対策?

 に余念がなかった様子。「ひつまぶしとみそ煮込みうどんは食べてないな」と名古屋グルメ制覇を逃して悔しがっていたが、験担ぎを済ませた。

 (3)勝ち運をガッチリ

 この日の練習終了後には、山路育成部長らとともに仙台レディースの練習を初めて視察した。妹分がプレナス・チャレンジリーグ(2部相当)で6戦無敗ということもあり「勝ち運をもらいにきました」。サプライズ登場にサッカースクールの子どもたちから「本物ですか?」と疑われながら、写真撮影などで交流を図った。

 残る2日もやれることをやり切って、ホームで難敵を迎え撃つ。【亀山泰宏】