<J1:磐田1-3神戸>◇第14節◇16日◇ヤマハ
磐田が今季開幕から白星だけを積み上げてきた本拠地ヤマハスタジアムで、公式戦9戦目にして神戸に完敗し、3位から5位に後退した。前半6分に神戸FW小川慶治朗(19)に得点を許すと後半8分、17分にも決められた。Jリーグで400戦以上采配を振るう西野朗監督(57)に真っ向勝負を挑んだ森下仁志監督(39)だったが、就任後初勝利をプレゼントしてしまった。
いきなり劣勢に立たされた。前半6分、右CKからのこぼれ球を神戸FW小川に押し込まれて先制を許した。前半10分以内での失点は今季初。出ばなをくじかれ、リズムも崩した。自陣でのクリアボールはことごとく相手に拾われる。ボールを保持することができず、チームの好調を支える自慢の攻撃陣は鳴りを潜めた。それでも、我慢強く好機を待った。
同16分にはMFペクが右足を負傷して退場。さらなるアクシデントが襲ったが、累積警告での出場停止以外で初めて先発落ちしたMF山本康が流れを変えた。同26分、日本代表DF駒野のクロスをヘディングで合わせて同点。ロンドン五輪日本代表の予備登録メンバー35人にも選出され「まずはJのピッチで結果を残して最後のメンバーに残りたい」と話していた男が奮起した。
ハーフタイムに森下監督は「ルーズボールをしっかりファイトすること。サイドを効率よく使って攻撃しよう」と指示。しかし、後半8分にDFラインの背後を突かれて失点。同17分には磐田の左サイドを完全に崩されて痛恨の3失点目を喫した。
今季はここまでヤマハスタジアムでの公式戦で8連勝。ホームでは絶対に負けられない。指揮官は2点を追う展開となり、体調不良で調子を落としていたMF松浦を投入。残り10分で3バックに変更した。リーグ中断期間中に練習で試していた新布陣を使い、攻め続けた。しかし、最後までゴールは奪えず、絶対的な強さを誇ったホームで今季初黒星を喫した。戦前、MF山田は「ホームでリーグを再開できる。大事なゲームをしっかり勝ちたい」。上位に残るためには大事な一戦で、手痛い敗戦となった。【神谷亮磨】



