櫛引がダブルリベンジを期す。札幌は19日、札幌・宮の沢で紅白戦を行い、2年目DF櫛引一紀(19)が3バックの右に入った。今日20日の鹿島戦(午後4時、札幌厚別)は3試合連続の先発が濃厚。前回対戦では同じ3バックで7失点敗戦、16日にはU-19アジア選手権代表から落選した。5月3日のC大阪戦以来5カ月ぶりの完封で、プライドを取り戻し再アピールにつなげる。

 負けたまま終われない。「0-7の屈辱をやり返したいけど、まずは勝つことに集中したい」。5月19日の鹿島戦はノース、奈良と3バックを組んで大敗した。後半37分には自身の対応ミスでジュニーニョに6点目を献上しただけに「同じことを繰り返さないように」と雪辱を誓った。

 7月には主将としてU-19アジア選手権予選に出場も、11月の本大会は後輩のDF奈良が選ばれ、自身は選考から漏れた。「まず札幌でアピールすることが先。U-20W杯出場権を取ってくれれば、またチャンスは来る」と前を向いた。

 今季長期離脱ゼロの丈夫なボディーが武器。3バックでは初コンビを組む主将の河合も「櫛引の1対1の強さを生かして、後ろは自分がカバーしたい」と若手のサポートを約束した。背番号25が、地道なプレーで完封勝利と来年の代表復帰を目指す。【永野高輔】