J2山形が来季にも株式会社を新設する可能性が浮上した。クラブを運営する山形スポーツ振興21世紀協会は26日の理事会で、財政基盤強化のための新組織づくりを決定。高橋節理事長は「公益社団法人が主体性を失わない形で、一緒に経営参加してくれる企業や団体を公募する」と明かした。県内外を問わず「スポーツマネジメントの実績を持つこと」などを条件に5月に募集を開始し、6月に1団体を正式決定する見通し。同理事長は「14年シーズンから新たな枠組みでスタートしたい」と話した。

 J1復帰から定着へ大きく動きだした。これまではJクラブで唯一、非営利法人が運営してきたため財源の制約もあった。20億~30億円規模のクラブが大半だが、J1時代も約13億円の予算で戦った。クラブライセンス制度の導入で、3期連続赤字か債務超過ならリーグ参加資格を失うだけに同理事長は「少なくとも倍にしたい。運営する株式会社をつくるのも1つの考え」とした。

 株式会社と非営利法人の2つでクラブを運営する形は、C大阪や湘南が先例となっている。募集要項には、新スタジアムに対する計画や提案も盛り込まれる。