仙台GK林卓人(31)が、広島から獲得オファーを受けたことを明かした。18日の練習後に「オファーがあったことは事実。それ以上のことは現段階では何も言えない」と話した。今季Jリーグ連覇を達成した広島だが、日本代表GK西川の浦和移籍が決定的な状況。新守護神候補として、01~04年まで在籍した林をリストアップしていた。

 08年以降のJ1、J2リーグ戦通算229試合のうち228試合でゴールを守った、手倉森体制における功労者の1人。日本代表に名前を連ねるまで自らを高めてくれた仙台への愛着は、ひときわ強い。一方で広島はプロとしてのキャリアをスタートさせた“原点”でもある。林は「今は、とにかく天皇杯で優勝したい。それしか考えていない」と繰り返した。まずは目の前の天皇杯準々決勝、東京戦(22日、ユアスタ)に集中する。【亀山泰宏】