昨季リーグ得点王の川崎F・FW大久保嘉人(31)が今季第1号を決め、シーズン30発を視野に入れた。7日、宮崎キャンプで徳島と練習試合で対戦。1本目の終了間際にペナルティーエリア外の約20メートル離れた位置から、右足をワンステップで振り抜き弾丸ミドルを突き刺した。「去年のいいイメージのシュートを思い出しながらやった。徐々に戻していかないといけない。(出来は)40%くらいかな」と、半分にも満たない状態でシーズン並みの破壊力を見せた。
これにはかつての恩師で、敵将の徳島小林監督も大絶賛。「ひと振りで二十数メートルの所から入れちゃうからすごいですよ。もう外国人じゃないですか?
あの馬力と荒々しさは」と褒めちぎる。2人は04年にC大阪で選手と監督の間柄。当時を思い起こした同監督は「シーズンを通して、落ち着いてサッカーをやっているよね」。1年で12枚の警告を受けたかつての大久保の姿は、もうなかった。
外からのゴールを増やせば、昨季26点以上のゴールが見えてくる。「30点取りたいね。手応えがある」と自ら掲げたのも、秘策があるからだ。エリア外からのゴール数は昨季リーグ2位の4点。だが「バカみたいに打たないよ。引いて守る相手との駆け引きにもなるんで。打てば、食いついてきたところをまた(裏を)狙える」と、ミドルをエサに相手をゴール前からおびき出す。
今季は自身初めてのACLもある。「自信を深めることはできた」と、上々の船出となった。【栗田成芳】



