自動降格圏内に沈むホッフェンハイムの指揮官が、多忙な1日を過ごしていた。


 同クラブでは先日、フープ・ステフェンス監督が不整脈を理由に辞任し、来季からの就任が内定していたユリアン・ナーゲルスマン氏が前倒しで監督の座に就いた。ナーゲルスマン氏は現在28歳の若手指導者で、ブンデスリーガ史上最年少監督記録を更新している。

 ただし同監督は、まだFussball-Lehrerと呼ばれる指導者プロライセンス(日本ではS級に該当)を取得していない。大衆紙「ビルト」によると、そのため2日は朝8時半から生理学とスポーツ医学の筆記試験を受け、その日の夜にブンデスリーガ第24節アウグスブルク戦に臨むという、超過酷なスケジュールをこなさなければならなかった。

 しかし、将来のドイツサッカー界を背負うことになるかもしれない新鋭監督には、同国サッカー連盟も特例を適用。本来であれば、ドイツ西部ケルン近郊のヘネフという町にある、連盟の施設で受験しなければならなかったが、「親切なことに、試験官をこちらに向かわせてくれた」とナーゲルスマンが話したように、往復5時間の移動を避け、地元で試験を受けることが認められた。

 3時間におよぶテストを無事に終えたナーゲルスマン氏はその晩、見事ホッフェンハイムを2-1の勝利に導き、最下位ハノーバーとの勝ち点差を4に広げ、同時に16位フランクフルトとの差も2ポイントにまで縮めている。

 「こういう挑戦は大好きだ。少しスリルもあるからね」と、若さに溢れるコメントを残したナーゲルスマン氏。1部残留に向けた彼の戦いは、これからも続いていく。