DF内田篤人が所属するシャルケは21日、アウグスブルクからの引き抜きに成功したマルクス・ワインツィアル新監督の就任会見を行った。

 その席上で同監督は「私にとって大きな挑戦だ。もちろん誰もが成功を収めたいと思っているが、タイトル獲得について語るのは時期尚早だ。まずは現実的な目標を設定し、地に足をつけていかなければならない」と、抱負を語っている。

 そんな彼にとって、目下、最大の問題は住居探しだという。シャルケが拠点を置くゲルゼンキルヘンにやって来たばかりのワインツィアル監督は、その会見で、こんなジョークを飛ばした。

 「まだ私はホテル住まいだ。スタジアムの近くで新居を探しているのだが、すでに1件断られてしまってね。そこの大家さんは、『できるだけ長く住んでくれる人』を希望しているみたいなんだよ」

 近年のシャルケでは、監督交代劇が見慣れたものとなってしまった。2006年1月4日~2008年4月13日の間、指揮を執っていたミルコ・スロムカを最後に、フレット・ルッテン、フェリックス・マガト、ラルフ・ラングニック、フーブ・ステフェンス、イェンス・ケラー、ロベルト・ディマッテオ、アンドレ・ブライテンライターの7監督全員が、2年未満でクラブを去っている。

 財政規模の小さいアウグスブルクで4年間にわたり指揮官を務め、ヨーロッパリーグ参戦、そして同大会ベスト32も達成したワインツィアル監督は、「またすぐにクビを切られるだろう」とタカをくくり、契約を断ってきた大家を見返すことができるだろうか。