不正疑惑で暫定的な活動停止処分を科された国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長が、加盟209協会に自らの潔白を主張する書簡を送ったと15日、複数の英国メディアが報じた。

 英紙ガーディアン(電子版)などが公表した14日付の書簡で、同会長は就任以来「常に敬意と誠実さ、フェアプレーをもって仕事をしてきた」と強調。自らに対する手続きの進め方を「宗教裁判を思わせる」としてFIFA倫理委員会の調査部門を批判した。

 90日間の暫定的な活動停止処分の理由となったプラティニ副会長への不正な支払いの疑惑についても「口頭の合意に基づいており合法」「正式な手続きを踏んでおり、FIFA総会を含めた関係部署で承認されている」と主張した。

 FIFA倫理委は近日中にブラッター会長とプラティニ副会長に対する聞き取り調査を行い、今月中に正式な処分を発表する見込み。同会長は「私は戦い続ける。強い信念と正義を信じ、正当性を主張する」と記した。