<セリエA:ACミラン2-1クロトーネ>◇4日◇ミラノ

 本田圭佑(30)が後半36分、FWニアンに代わり、10月25日のジェノア戦以来、40日ぶりにピッチに立った。本来のプレーエリアとは逆の左サイドでのプレーとなったが、後半41分には左サイドからFKを蹴り、FWラパドゥーラの勝ち越し弾を演出した。

 試合終了後、本田はフル出場したDFパレッタやスタッフにあいさつしてからロッカールームに入って行った。ミックスゾーンに出てくると「お疲れさまです」とだけ言ったが、笑顔で取材陣の前を通り過ぎた。

 本田のプレーを、ビンチェンツォ・モンテッラ監督は「とても気に入った」と高く評価した。前日3日の記者会見で「本田は私が選手と監督のキャリアを通して見てきた中で5本の指に入るほどのプロだ」と評したことを踏まえ、同監督は試合後、本田について語った。

 「昨日、言っていたように、本田はプロ精神を持った選手だ。今日は通常の右ではなく左サイドでプレーしたが、彼のプレーはとても気に入った」

 モンテッラ監督は前日会見で、本田に変わって右サイドで先発しているスソの方が戦術に合っているとした。その上で「もちろん本田は他のポジションでもプレーできるが、今のシステムではそうはいかない」とコメントしていたが、早速、他のポジションで本田を試し、結果を出したことを評価したようだ。(波平千種通信員)