DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVが、FW大迫勇也が所属するケルンを2-0で下し、8強進出を決めた。

 前半5分、ゴール前のこぼれ球をペナルティーエリア左でMFコスティッチがヒールパス。これをFWバルドシュミットが左足シュートし、相手GKがはじいたこぼれ球をオーバーラップしていたDFユンクが右足で押し込んで先制。後半30分にはケルンDFオルコウスキから大迫へのパスがミスとなり、ルーズボールを拾ったFWウッドがユンクとのワンツーで抜け出しドリブル突破から右足で2点目を奪った。

 酒井高は右サイドバックでフル出場し、安定したプレーで勝利に貢献した。「相手がアグレッシブに前にプレッシャーをかけてこないとミーティングであり、そこを突いて相手が後ろのめりに守備するというパターンを前半と後半でいっぱい作れた。狙いがはまったし、自信になったと思う」と勝利を喜んだ。また大迫との日本人対決については「大迫がゴールから離れれば離れるほどよしと思った。うまくしっかりケアできた」とした。

 大迫は2トップの一角でスタメン出場。後半途中からはボランチに下がり、0-2とリードされた同34分に退いた。「中盤でなかなかタメができなかった試合だった。後半にあれだけチャンスがあって決めきれなかったら、やっぱりこういう展開になる。前に4、5人並んでいるだけになって動きもなかった」と試合を振り返り、「僕らはリーグ戦がすごく可能性がある。次はすごく左右するゲームだと思うので、切り替えて全力で頑張りたい」と12日のフライブルク戦へ向けて気合を入れた。ケルンは7位で欧州CL出場圏の3位フランクフルトとは勝ち点3差に付けている。