テネリフェMF柴崎岳(24)が、新天地スペインでデビューを果たした。ホームのレウス戦で、0-1とリードを許して迎えた後半28分、MFアイトール・サンストに代わって途中出場した。

 柴崎がピッチに入ると、スタンドから大きな歓声と拍手が送られた。4-4-2の中盤の底2枚の左に入った。相手チームのプレスもなく落ち着いてパスを散らしたが、目立ったプレーはなかった。マルティ監督は柴崎について「もっと前目でプレーをして最後のパスを出してほしかった。ともかく、少しずつチームやリーグを知っている」と話すにとどめた。試合後、柴崎はミックスゾーンに姿を現さず、コメントはしなかった。

 テネリフェは26日の次節で、1部昇格を争うカディスとアウェーで対戦する。

 柴崎は鹿島との契約が切れた1月末の欧州移籍期限間際に、今年6月末までの5カ月契約を結び、2月1日に入団会見後、同2日からチームに合流した。だが、体調不良を訴えて離脱し、不安障害と診断されるなど、初の環境に対応するまで時間を費やしていた。

(山本孔一通信員)