ドルトムントはペーター・ボス監督を解任し、1週間前にケルンを解任されたばかりのペーター・シュテーガー氏を後任に据えた。その経緯を11日の独紙ビルトが以下のように伝えている。

 ドルトムントの代表取締役ハンスヨアヒム・バッツケはチームマネジャーのミヒャエル・ツォルクと9日のブレーメン戦後に緊急会談を行い、ボス解任を決断した。その後シュテーガーに電話をかけた。

 「アキ(ツォルク)には『私は勝ち点3しか取れなかった監督だ』という点はあらためて伝えた。だがおそらく、これまでの4年間、うまくいっていた時のことを覚えていてくれたようだ」とシュテーガー。9日に故郷のウィーンへ飛行機で行き、家族とゆっくりする予定だったという。また「こうしたプランはなかった。私としてはすべてを修復していく時間を取るつもりだった。だが、あの電話がすべてを変えた」と明かした。電話があったときシュテーガーは母親と食事をしているときだった。「(電話があったため)30分しか食事を一緒に取れなかったが、それでも母は喜んでくれたよ」とコメント。

 翌10日、シュテーガーはドイツへ飛行機で戻った。正午にドルトムントで新監督の発表記者会見。この時点では契約書にサインも交わされていなかった。

 シュテーガーは「ものすごくうれしい。私にとって、おそらく皆さんにとっても驚きのことだろう。だがこれは普通ではないチャンスと挑戦だ。人生に1度しかないものだ。喜びと多くの感情を持って飛び込んでいく」と話した。