メルボルン・ビクトリーに加入したMF本田圭佑(32)が、デビュー戦となるリーグ開幕戦でいきなりゴールを決めた。

20日のメルボルン・シティー戦に主将として先発。4-4-2の中盤ダイヤモンド型の右MFに入った。

いつもより一列下げた位置でプレー。試合開始からバランスを取る役目で積極的には攻撃参加しなかった。だが、前半28分に初めてのチャンス到来。右サイドに展開してペナルティーエリア内に入ると、右クロスを相手DF2人と競り合いながら頭でゴールを決め、デビュー戦での初シュートが貴重な先制点となった。

Aリーグデビュー戦の初シュートが初ゴール。自身2度目の海外リーグデビュー弾だった。メキシコ1部パチューカでのデビュー戦となった1昨年8月22日ベラクルス戦に、後半12分から途中出場して1得点を決めている。「持ってる男」の健在ぶりを示した。

後半20分には、中へドリブルで持ち込み、左前方を走るMFトロイージにパス。トロイージの左足シュートは左ポストに当たり、惜しくも本田のアシストにはならなかった。同31分、右サイドから中へカットインし、左足でゴールを狙ったが、相手GKに弾かれて、2点目とはならなかった。試合は逆転され敗れたがデビュー戦でフル出場を果たした。

日本、オランダ、ロシア、イタリア、メキシコ、そしてオーストラリアと6カ国目を渡り歩いている百戦錬磨の本田にとって新天地でのデビュー戦も「とてもワクワクしている」と緊張よりも期待感が先に出ていた。メルボルン・ダービーにも「何度もダービーというものを経験してきた。この手のゲームが重要であることはわかっている。メンタル面でどんな準備をするか」と続けた。

海外クラブ公式戦通算330試合目となった新天地デビュー戦でもゴールを決めて輝きを放った。オーバーエイジでの20年東京五輪出場へ、幸先の良いスタートを切った。